塾講師

個別指導塾の講師を務め始めて早一年、この頃生徒の小学生からの人気がうなぎのぼりというか、事務作業中も僕に興味津々で色々と聞いてきて作業がはかどりませんな、ああ困った困った。

 

小学生「ねえ先生、ポテトあげる!」

わたし「ありがとね、でも今授業中だからね、また後でね」

小学生「大丈夫だよ、こっそり食べちゃえば、誰も見てないよ」

わたし「ダメだよ、僕は誰かに見られようとみられまいと講師としての職務を務め上げるのだ」

小学生「そっかぁ...残念だなぁ…じゃあ授業が終わったら食べられるようにまた買ってくるね!」

 

はぁ...嬉しいっちゃ嬉しいんだけどこれが年の近い女の子だったらなぁ…うむ。

 

まあ僕が小学生にモテる自慢話は置いといて本題に入りますが、

 

この塾講師という仕事を務めるのに向いているのは、

 

「子供が好きだから頑張れる人」

ではなくて、

 

「子供が好きだろうと苦手だろうと仕事と割り切って接することが出来る人」

なんだと思います。

 

「子供が好きだから頑張ります」って言ってる人は嫌いなタイプの生徒が来たら頑張らないのね、はいはい。

 

「子供はみんな好きです!嫌いなタイプの子供なんていません!」って言うかもしれないし、僕だって一年前はそう思ってたけど、それはあくまで「素直な子供はみんな好きです!」っていうのを都合よく言い換えてるだけなんじゃないですかね、聞き分けの悪い子供がきたらそりゃ少しは、てかかなり、てかめっちゃ腹立つわ

 

まあそんな場合でも、仕事は仕事と割り切って私的な感情を押し殺して職務に徹することが出来る人、それこそが塾講師に向いているんだと思います。(学校の先生はプライベートな部分まで介入することがあるから、心から信頼し合える関係を築く必要があると思うので、これはあくまで塾講師に限った話)

 

でもこれを将来の職業に当てはめて考えると、「嫌いな仕事だけど頑張ります!」なんていいたくないよなぁ...やっぱり仕事は好きなことをやりたい。塾講師の件と何が違うのか考えてるうちに、ふと中一の頃の国語の授業で教わったことを思い出した。

 

「国の保護の下で健康で文化的な最低限度の生活を営むには、税金を払うだろ?つまり楽しい思いをするには、めんどくさいこともしなければならないのだ、税金みたいなものだと思え。」

 

個別指導塾における税金ってのは、生意気な生徒のこと?

って思ったけど、そうすると可愛い生徒に教えるために生意気な生徒も我慢して受け入れなければならない、ってことになる...

それは違うよな、先生の使命は、全ての顧客、すなわち全ての生徒の将来のために尽くすこと。そもそも生意気な生徒が税金なのならば、塾側が生徒の入塾の際に面接を設けて生意気な生徒をはじけばよいのだ。

って考えると何が税金なのか、っていうと、「もしかすると生意気な生徒を受け持たなければならない危険性」であって、じゃあ何のためにこの仕事をやってるかって言うと、「教えることが好きだから」ってことになるんですかね。

 

はぁ...これっぽちも面白味のない結論にたどり着くまでにだいぶ回り道してしまった… 

 

個別指導塾に務めるのは、子供が好きだからではなく、教えるのが好きだからです、はい。以上。

てか単純に家から近いし楽だし飲み会があるからだったわ、初心忘れてた