モルグ街の殺人(未読)

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僕の周りを見るに、「すごい」って言われてる人は本当にすごいけど、「優秀」って言われてる人は上辺飾ってるだけで中身はすっからかんだったりする気がする

 

というツイートに対し、友人がエドガーアランポーの「モルグ街の殺人」という小説を紹介してくれたので、購入してみました。

 

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恥ずかしいことに小説を読むのは実に数か月ぶりなので今すぐにでも読みたいところですが、せっかくなので読む前後で見解を比較してみようかなとおもいまして、「優秀」と「すごい」というそれぞれの評価を比較してみることにしました。

※あくまで周りの人間を観察して得た個人的な見解ですので一般的にあてはまるかどうかは分かりません。8割方主観と偏見で書くのでご了承を。

※ちなみに僕が嫌いな人には優秀な人が多いので「優秀」という評価をdisる方向に激しく傾いておりますご了承ください。

 

まず、優秀という評価を受けるのがどのような場合におけるものなのか考えてみました。「成績優秀」という言葉がパッと浮かぶ当たり、よい成績をとること=優秀、と言うイメージは一般的に合っているのかもしれません。あとは、遅刻や忘れ物をしない、とか、先輩に指示されたことをきちんと聞く、とか、不断の努力を怠らない、とか、要するに基本的なことをきちんとやっていることに対して「優秀」という言葉が用いられるのかな、と思います。

一方、「すごい」という言葉はどのような場合に用いられるのでしょう。「ずば抜けて高い偏差値をとること」「スポーツで普通の人には出来ないプレーをすること」また、「(入試でも資格試験でも何でもいいが、)1日16時間の勉強を毎日続けること」などなど、が思い浮かびますかね。これはつまり、普通のやり方では到達しえないことを実際に成し遂げていることに対して用いられるのが、「すごい」という言葉なのかなと思います。

 

また、上記の状況に照らし合わせて考えると、「すごい」という言葉は誰が使っても同じく「すごい」という意味合いになりますが、「優秀」というのは少し意味合いが異なるのではないでしょうか。

大人から見た「優秀」という言葉は、基本的なことをきちんとやってくれ、上司や先生や先輩や親の言うことを聞いた通り実行に移してくれるという点で、扱いやすい、すなわち「いい子」ってわけなんですね。

一方同年代以下から見ると、基本的なことが出来るのはもちろんよいことではあるんだろうけれども、尊敬に値するかというと正直ビミョーなところ...

というか後輩から見たら、先輩がやるべきことをきちんとやってるかどうかなんて対して興味はないのであって、どちらかというと尊敬に値する能力や実績を持ち合わせているか否か、という方が重要なのではないでしょうか。

 

ではここで冒頭に戻って、人として中身があるのはどちらで、すっからかんなのはどちらなのか、という点を考えてみましょうかね。もちろんそんなの人によるでしょうし定義も曖昧なので無意味な考察と言ってしまえばそれまでですが...

 

優秀な人っていうのは、真面目にものごとをこなす能力さえあれば他に才能は必要ない。結果が出せなかったらその時はその時で周りが慰めてくれるし...特に大人からは好かれるだろうから、本人も気分がよくなる。同級生や後輩からは何とも思われなくても、別に貶されるわけではないから害はない。与えられた課題をこなすことが本当に自分や他の誰かにとって役に立つのか否かということを考えなくても、「優秀な人」の役割というのはこなせてしまうのではないでしょうか。

つまり、敷かれたレールの上からはみ出ることなく淡々と進んでいけば、誰でも「優秀な人」になれるのかもしれません。

 

一方、すごい人というのは、余程の才能を持ち合わせた人を除いては、莫大な量の経験(努力と言い換えることもできるが、楽しみながらこなしている人にとっては努力ではないので経験という言葉を用いる)か、もしくは特殊な経験を積んでいる。

ものすごく高い偏差値の人は莫大な量の勉強量をこなしたはずですし、とてつもないプレーをする人は莫大な量の練習を積んだはずです。上には書きませんでしたが、知識量がすごい人は本をたくさん読んでいたり、コミュニケーションが上手い人は色んな人と喋ってきただろうし(但しこの場合は原因と結果がそれぞれどちらなのか曖昧)、社会人とのコミュニケーションが上手い人は色々なアルバイトをしたり、インターンなどの社会経験を積んできたのかもしれません。

莫大な経験を積むのには成し遂げたい何かがあるからであって、それは敷かれたレールの上を進んでいるだけでは、莫大な経験に値する夢というのは見つからなさそうな気がします。また、莫大な経験を積むうえで、様々な試行錯誤を経たり、挫折したり、その中で自分の人生やこの世界について深く考えたりと、、、様々なことに思慮を巡らせるきっかけになるのではないでしょうか。

 

ちょっとここらへんで行き詰ってきました...

自分で書いていて、無理矢理差別化してるけど、実際「優秀」にも「すごい」にもどっちにも当てはまるだろ、というツッコミを入れたくなる部分も多々ありました。そこは人間が何かを思考するにあたってどうしても捨てられない「主観」というものの仕業だと思ってくださいませ。

 

じゃあ本読もーっと。